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2011.02.25 (Fri)

【温泉雑記】 四万温泉 その三 御夢想の湯

   
                   2011.02.11再訪(3回目)  
   



「エッ、何でこんな共同浴場に、あんな若い娘が一人で、しかも超ミニで」

今回、四万温泉雪見露天風呂巡りに同行した先輩が驚いて声をあげる。
昨日の私と二人の”貸切露天風呂”で先輩までもが品格をかなぐり捨てたのだろうか。

確かに、四万温泉の一番奥、日向見地区の共同浴場”御夢想の湯”に、
車から降りた超ミニの若い女性が一人いま正に入って行こうとしていた。


昨夜は、鍵を掛け二人きりで楽しんだ”貸切露天風呂”、
そのせいもあってか、お互いの家庭での境遇を酒の肴にして
焼酎と日本酒のボトルを一本ずつ空けてしまった。

それでも二日酔いにもならず、朝風呂に入り朝食も十分とって宿を出た。

帰りの東京行きのバスは、13時45分である。
まだ十分時間がある。

「どうしようか」

いい加減な二人である。
というか、今回の雪見露天風呂の企画者は私なので、
私がちゃんとした予定を組んでいなかっただけである。

しかし、二人ともリタイヤした人間、
いまさら細かなスケジュールのもとでの旅行なんてする必要がない。
アバウトでいいと思っていた。

四万温泉を選んだ理由、貸切露天風呂、積善館本館の元禄の湯に入ることは達成している。
残りは、日向見薬師堂とそばにある共同浴場の御夢想の湯に行けばよいだけである。

そう簡単なことなのである。
単にそこに行く方法を調べてこなかっただけなのである。

しかも、雪見露天風呂に入るつもりで来ているのに、
雪が降ってくることは想定していないのであるから抜けている。
当然、二人とも傘など持ってきていない。

「そうですね、この雪の中4Km歩くのはちょっときついですよね」

「バスはあるかな」


時刻表を見たが、昨日同様バスは出た後で、次のバスは1時間以上も後である。

仮にバスに乗ったとしても、バスも昨日の積善館の近くが終点で
日向見薬師堂まではそこから2kmも先である。

私ならもっとちゃんとした企画を立てたのにと思うが、
間違いなく今回の企画者は私なのであるから困ってしまった。

近くを通る国道まで出れば別のバスが走っているかもしれないと、
日向見地区とは逆の方向に、なんの根拠もないまま歩きだす。
10分ほど歩いて国道に出たが、案の定バス停など見当たらない。

時間にせかされることから解放された者同士、
こんなことくらいでいらつくことはない。

こんな雪の降る中、景色を見ながら歩くのも乙なものと先輩も余裕である。

その余裕が幸いしたのか、良く見ないと分からないほどに消えかかった
タクシーの営業所看板が目に入った。

早速看板に書かれた番号に電話をする。
民家の軒下を借りて待つこと30分弱、ようやくタクシーがやってきた。

聞けば、20kmほど離れた中之条から来たという。
4km先の日向見薬師堂まで行くのに20kmも走って来てくれたのである。

私のいい加減さが、タクシー会社の人にまで迷惑をかけたようである。

お陰で、4kmの雪道を歩くことなく無事日向見薬師堂につくことが出来た。
ここに来るのに足がないということは、当然帰りもないのは当たり前である。

タクシーの運転手に、帰りも迎えに来てもらえるか尋ねると、
車があるかわからないので余裕を持って連絡を欲しいとのこと、
運転手の立場に立てばこれも当然のことである。

そんな思いまでしてやってきた日向見薬師堂。
27年前初めて四万温泉を訪れた時もここに来たが、
今は周囲は綺麗に整備されているが薬師堂そのものは昔と変わらない。


御夢想の湯1


989年源頼光の家臣碓氷貞光(京の都で悪さした大江山の鬼、酒天童子をやつけた
四天王のひとり)が、この地で一夜を明かした際に読んだお経に感じいった薬師如来が
夢枕に現れ、四万の病を治す湯を授けたという言い伝えがあり、
それに感謝してお堂を建てそこに薬師如来を祀ったのが始まりという。

そのお堂が日向見薬師堂であり、
四万の病に効くという温泉が薬師堂の目の前にある”御夢想の湯”であり
四万温泉の名の由来であるらしい。

現存する薬師堂は、1598年に創建されたもので国の重要文化財に指定されている。

御夢想の湯2


薬師堂は27年前当時と同じだが、”御夢想の湯”はリニューアルされていて
実にこぎれいな建物になっている。


御夢想の湯3   御夢想の湯4




そしてその”御夢想の湯”に、いま薬師如来の化身なのか、
降りしきる雪の中、超ミニの若い女性が一人、中に消えて行こうとしている。

実に神々しい姿に見えるのである。
なにせ薬師如来の化身かもしれないのである。

二人とも加齢に寄り少々ガタがきている身体である、
薬師如来の化身である若い女性と一緒に”御夢想の湯”に浸かることで、
その霊験によりガタを治してもらいたいと思うのも自然な成り行きである。

お互い、大人の品格は一旦捨て去り、
急いで女性の後を追って”御夢想の湯”に向かう。

昔入った時は、薄暗い小さな浴舎は、壁も浴槽もで全て木であったが、
いまは四万川側に大きく窓が取られ明るく、浴槽も木から石に代わっていた。


御夢想の湯5   御夢想の湯6



また霊験を期待をして湯殿を覗いたが、、
残念なことに薬師如来の化身の姿はそこには見当たらず、
壁を隔てた女湯のほうにおられるようである。

代わりに、東京から我々同様直行バスで来たという青年が温泉に浸かっていた。
終点の積善館前のバス停から30分ばかり歩いてやってきたという。

”御夢想の湯”の浴槽は3人はいるには狭すぎる。
気を利かせてくれた青年が早々と湯船から上がってくれた。

後に残った二人は、広く取られた窓の外に積もる雪を見、
女湯にいるであろう薬師如来の化身からの霊験を感じ取りながら
ガタのきている身体を癒すのに専念したのであった。



【追記】

帰りは、また中之条からタクシーを呼ぶのも申し訳ないので、
先客の青年のように降りしきる雪の中40分以上かけて
東京行きのバスの待つ温泉街まで歩いて帰った。


御夢想の湯7   御夢想の湯8



その後、風邪をひくこともなく無事東京まで戻ってこれたことを考えると
やはり、あの超ミニの若い女性は薬師如来の化身であり、
四万の病を治す霊験を持っていたようである。




   これで今回の四万温泉雪見温泉巡りは終わりです。





 
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2011.02.21 (Mon)

【温泉雑記】 四万温泉 その二 積善館本館 元禄の湯

      
     
    
                    2011.02.11再訪(3回目)



好きな人と”二人”で楽しんだ貸切露天風呂、やはり良いものである。


四万温泉は、27年前に一人で、25年前に家族で来て依頼、今回で3度目である。
過去2回はいずれも夏に訪ねていて、雪の四万温泉は今回が初めてである。

TVで雪の露天風呂の映像が流れるたびに、
自分も行ってみたいという衝動に駆られるのは私が雪国育ちのせいなのであろうか。

これまでの温泉巡りでも何度も冬の温泉巡りに車で出かけていたが、
今の車に乗り換えてからはノーマルタイヤしか持っていないため
雪見露天風呂巡りへの足が遠のいていた。

それが、昨年直行バスが出ている温泉地があることを見つけてからは、
また雪見露天風呂への思いが強くなってきたのである。

義母や嫁さんを誘ってはみるが、
二人とも寒い時にわざわざ温泉に行く気は全くなく、
昨年も雪の万座温泉に一緒に行った先輩と一緒に出かけることにした。

何ヶ所か雪見露天風呂が楽しめて直行バスのある温泉地を探したが、
先輩の希望を入れて今回は四万温泉行きとなった。

四万温泉は、開湯が永延3年(989年)とも言われるほど古くからある温泉で、
四万たむら”という旅館などは500年以上も続く老舗旅館と言う。

四万川沿い4kmほどの広い範囲に何十軒もの旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街だが、
所謂歓楽地的要素は一切なく、温泉と周囲の自然を愛でるための所で、
国民保養温泉地第1号の指定を受けた名湯が湧く所である。

今回、雪見露天風呂が目的の四万温泉であるが、
実は行きたいところが有った。

旅館積善館本館と日向見薬師堂の前にある共同浴場御夢想の湯である。

積善館本館のほうは、国の登録文化財で昭和5年に建てられという
よくTVで放映されている元禄の湯があり、ぜひそこに浸かって見たかったのと、
四万温泉の発祥の地とされ17年前にも入った御夢想の湯がリニューアルされたとあり、
違いを見て見たかったためである。


「積善館はここからは2Km程歩いたところですよ」

一応事前に調べておいたので、宿泊する四萬館からはそれなりの距離はあるとは分かっていた。
毎日何時間かは歩いている私である、2km程度の道のりはそんな苦にはならないが先輩も一緒である。

しかも、雪がちらついている。

「あの、自転車はないですか」

これも、日頃自転車に乗り慣れているので自然と口に出た言葉だったが
宿のフロントの人はそんなことを聞いたお客は初めてなのか、
怪訝な顔をしながら貸せる自転車はないという。

バスも、今旅館の前で降りたところで1時間以上便がない。
仕方がない、歩いて行くしかない。

雪見露天風呂には雪は欠かせないが雪道を歩くのは大変である。
しかも四万川から冷気がまともに身体に吹寄せ寒いことこの上もない。


積善館本館10   積善館本館11a


行きはまだよい、冷えた身体を温泉につかればよいが帰りが心配になる。
義母や嫁さんが知れば変人扱いされたに違いない。

それでも、ぐだぐた言いながら、積善館本館にたどりついた。
アニメ”千と千尋”の舞台のイメージとしても使われたという朱色の橋”慶雲橋”を渡ると
タイムスリップしたような建物がある。
積善館本館である。


積善館本館1


今から300年ほど前、元禄4年に建てられたという玄関部分を始め、
なるほど見るからにレトロな建物が目に飛び込んでくる。


積善館本館2   積善館本館3



入浴料1000円を払って、目指す元禄の湯に向かう。
昭和5年に建てられたという、これも相当時代を感じさせる浴舎だ。


積善館本館4



のれんをくぐり、ドアを開けた瞬間、TVでよく見る湯船が目に飛び込んできた。

そうなのである、ドアを開けた足元が脱衣所で、
仕切りやドアもなく数段低い所が湯船のある浴室となっている。


積善館本館5


所謂旅館のような洒落た内風呂でもないし、
かといって無味乾燥な銭湯のようでもない。
やはり時代と言う”時”を経た物にしか醸し出せない雰囲気が伝わってくる。

雪道を40分以上歩いて冷え切った身体を湯船に浸ける。

「ウーッ、気持ちが良い!」

ジワーッと名湯が身体の中に染み込んでくる。
たかが数十分の雪道を歩いてきただけでもこの快感である。

車もない時代、それこそ何時間もかけて雪道をかき分けこの湯にたどり着いた昔の人達、
それこそこの湯に浸かり生き返ったに違いない。

その頃の人々のほっとする顔を記憶しているに違いない蛇口には、
温泉の湯花が一杯こびりついている。


積善館本館6


5つの湯船があり若干温度の違いはあるのだが、
同じ源泉からのお湯である。

壁際に、二つの蒸し風呂があり使用できるとある。


積善館本館8   積善館本館7



年代物でさすがに入るのは遠慮したが、
閉所恐怖症でない方は試してみるのもいいかもしれない。


小一時間ほど、タイムスリップしたような空間と途切れることなく湧いている名湯に身をゆだねる。
温泉巡りで至福を感じるひと時である。


積善館本館には、この時代を感じさせる元禄の湯のほかに、
日帰り温泉客に開放されている岩風呂があるという。

せっかくだから行ってみることにする。
浴室のドアを開けた途端、今度も驚く光景が目に飛び込んできた。

若い男女が二人、混浴を楽しんでいたのである。

しかしここは大人の我々、邪魔しては悪いだろうと、
女性の白い背中を一瞬垣間見ただけで入浴せずに引き返すことにした。

それにしても最近の若い男女は大胆と言うか、自分たちさえ良ければ良いというか・・・

ぶつくさ言いながら岩風呂の外の廊下に掛けてあった写真を見ると、
なんと吉永小百合がほほ笑んでいるではないか。


積善館本館9

団塊の世代にとってあこがれの女性、
吉永小百合も浸かった積善館の湯と知れば、
一気に温泉の効能も倍増した気持になった我々であった。


帰りは、せっかく暖まった身体を再びあの寒風の雪道を歩いて帰る勇気がない。
路線バスの時間まで、元禄4年に建てられたという玄関の間でしばし時間を過ごし積善館を後にした。







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2011.02.17 (Thu)

【温泉雑記】 四万温泉  その一 貸切露天風呂

 
                   2011.02.10入湯
 
 



”カシャ”ドアの鍵をかける。

ついに実現した!
貸し切り露天風呂で好きな人と”二人”になれた瞬間である。

ドキドキする。

勿論相手は嫁さんではない。

温泉宿の部屋に案内された時、係の人から貸切露天風呂は
わずらわしい予約無しで空いてれば入れますと聞いていた。

この説明を聞いて内心ほっとした。
好きな人と二人で温泉に行き、貸切露天風呂を予約するのはやはり抵抗がある。

この宿は、そんなお客の気持ちが分かるのだろう、
粋な計らいをしてくれるものだ。

大雪で大変な思いをしておられる方々が多いのに、
雪国生まれの私は、なぜか雪景色を見ると雪見露天風呂に行きたくなる。

昨年も、ちょうどこの時期に万座温泉に行って雪見露天風呂を満喫してきたが、
今年もまた行きたくなり候補地を探していた。

そして見つけた宿が、四万温泉湯元四萬館である。
四万温泉にはこれまで2回訪れているが、湯元四萬館に泊まるのは初めてである。
決め手は何と言っても5ヵ所もある貸切露天風呂である。
勿論大浴場もあるが、せっかく好きな人と二人で行く温泉旅行である。
何で、私一人で大浴場に入る必要があろうか。


鍵は間違いなく掛けた。
もうこれからは”二人”だけの世界だ!

落ち着け、落ち着け。
あわてることはない、と自分自身に言い聞かせるが、
はやる気持ちはどうしようもない。

なにせ、好きな相手と、”鍵の掛った”貸切露天風呂で二人っきりになるのである。
私でなくても気が急くのは当り前であろう。

それなのに相手は、貸切露天風呂になれているのだろうか、
私の気持ちを弄ぶかのように先に”裸”になって風呂に入っていくではないか。

一瞬、私以外の誰かと二人でこうした貸切露天風呂に入ったことがあるのでは、
と思ったが、私も嫁さんがいる身、相手を独占できる立場ではない。

ここは、そんな相手の過去を詮索するより”いま”を楽しむ方が大事である。
急いで私も裸になって相手のいるところに向かう。

しかも”デジカメ”を持ってである。
私の意図は見え見えなのに、相手は嫌がるどころかニッコリ笑いかけてくれている。

自分だけこんないい思いをしてと、嫁さんの顔が浮かんだが、
やはり、せっかくのチャンスを逃がす手はない。

デジカメを相手に向けシャッターを切る。


湯元四萬館貸切風呂1
(写真をクリックして拡大して見て欲しい)


?!?!

こうして、好きな先輩と二人で5か所の雪見露天風呂巡りをし、
その後は、部屋で二人で向かい合って飲み語ったことは言うまでもない。

ただ、先輩と酒を飲みながら良い気分の中で気になったことは、
我々二人が貸切露天風呂に入るのに、なぜ私が鍵をかけたである。
いまだもって分からない。

色々な妄想が・・・
いや気分を害するから、ここは良い気分のままで寝た方が幸せである。



【追記】

湯元四萬館は、清流四万川に沿って立つ歴史のある旅館である。
古くは、文豪井伏鱒二や太宰治が逗留した宿であり、
田中角栄も愛用した宿との事。

湯元四萬館の浴舎は全部で11ヵ所ある。
泉質は同じで浴舎の雰囲気が違うだけである。
泉質はナトリュウムカルシュウム塩化物硫酸塩泉。


大浴場:男湯 喜寿の湯 女湯 亀の湯
貸切 :鹿の湯、河鹿の湯、そよかぜの湯、野うさぎの湯、風の谷、とんぼの湯(夏季のみ)
    貸切風呂は、ほとんどが二三人が入れる程度の小さいお風呂であり、
    全て四万川を眺めて入ることが出来る。    
混浴 :河童の湯(夏季のみ)、文人の湯(夏季のみ)
温泉プール(夏季のみ)




湯元四萬館貸切風呂2   湯元四萬館貸切風呂4
          (風の谷)                 (鹿の湯)
   
   
湯元四萬館貸切風呂3   湯元四萬館貸切風呂5
         (そよかぜの湯)               (河鹿の湯)
   
   
湯元四萬館貸切風呂6a
        (野うさぎの湯)










 
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2010.12.15 (Wed)

【温泉雑記】 富貴の森温泉  再訪

 
                        2010.11.07再訪
 
 


今回、飯田周辺の温泉巡りに目的地を決めた理由の一つが、
今回紹介する”富貴の森温泉”にもう一度入湯したかったためである。

最初にこの富貴の森温泉に訪れたのが1998年8月、もう12年もの前になる。
1099湯目での入湯とメモにある。


10年一昔というから何かしらの変化があると思ったが、
都会とは違って時間はゆっくり流れているらしい。


先に入湯した滝見温泉から車で数分の距離にある、
富貴の森温泉床浪荘の駐車場に車を入れると、
最初に訪れた時のままの床浪荘が目に入った。


富貴の森温泉1



周囲の景観も変わりがない。
過去1回しか来たことがないのにその時の様子と変わりがないのである。
8月と11月季節の差による違いはあるのだろうが、
頭の中に記憶では、同一の景色と判断しているようだ。


富貴の森温泉2   富貴の森温泉3




フロントに立ち寄ると、他にも何人かの入浴客がいる。
結構にぎわっているようだ。

別に急ぐ必要がないのに、入浴料を払ってその人達の後を追う。
やはり再訪の喜びがどこか気をせかしているようだ。

脱衣所で服を脱ぎ、浴舎のドアを開ける。



あれ、こんな狭かったかな、と一瞬考え込む。


富貴の森温泉4


内湯から外を見る。
再訪の気持ちを起こさせた露天風呂が見える。

内湯に浸からずにそのまま外に出る。

露天風呂が上下に二つ目に入る。
一つは大きな樽風呂、もう一つが全体が木で出来た四角の浴槽だ。


富貴の森温泉5





ここでまた考え込む。
あれー、もっとたくさんの露天風呂があったと思ったのに。

先ほど見た外の景色は、記憶とそう変わらないのに、
再訪したいと期待していた温泉のイメージがぼやけているのである。

記憶を確かなものにしようと思い、まずは樽風呂に浸かる。
先ほどフロントで見かけたお客の他は誰もいない。

日曜日だというのに随分すいている。

樽風呂に浸かっていると、そのお客の一人が話しかけてきた。


富貴の森温泉6


地元の人らしいが、この辺では一番良い温泉なのでしょっちゅう来ているという。
先ほど入湯した滝見温泉のことを話題にしようと思ったが止めにした。

この温泉が一番いいと思っている地元の人に、
無理に滝見温泉とこの温泉を比較する必要はないのである。

私が、横浜からわざわざ再訪したいと思ってここに来たくらいだから、
間違いなくこの温泉も素晴らしいことは疑う余地もない。

滝見温泉が、どちらかと言えば一人静かに時を忘れて内向するのに良い温泉で
富貴の森温泉は、明るく開放的で時には友達と語り合うにも良い温泉かもしれない。

そう思えるほど、露天風呂の先には開放的な空間が広がる。


富貴の森温泉7


紅葉した雑木林が手の届くところに有るが、
その先からずーっと遠くの山までが手付かずの大自然である。


富貴の森温泉8



何気に地元の人と交わした会話が、その後二三十分も話が弾むことになる。
やはり、この解放感が私の気持ちを解き放っているのかもしれない。

自宅から、ここまで30分もかからないという。

私より一回りほど若い方だが、以前東京に勤めていたが、
住むところではないということで田舎に戻ってきたとか。

確かに都会は刺激的で面白かもしれないが、
反面、神経をすり減らしストレスが溜まりっぱなしの日々である。

田舎は田舎で色々な問題はあるが、
健康で食べていければ十分だとその人は言う。


12年ぶりに訪れた富貴の森温泉床浪荘、
最初の訪問時の記憶が少し薄らいできていたが、
今回の訪問で記憶が確かなものになるだろう。

次回訪れる時は温泉巡りのポイント稼ぎのためではなく、
嫁さんとの”夫婦共有の時間”の累積ポイントを増やすために訪れよう。




【追記】

その他に入湯した温泉

1339湯目  あららぎ温泉
1340湯目  滝見温泉
1341湯目  昼神温泉
1342湯目  月川温泉


今回の温泉巡りの報告はこれで終わりです。



                                  【温泉雑記】 目次
 




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2010.12.11 (Sat)

【温泉雑記】 滝見温泉 1340湯目

 
                               2010.11.07入湯
 
 

今日、昨日入湯した小渋温泉にも増して良い温泉に出会えた。
これまで私の入湯した温泉の中でも最高の評価であるランク5の温泉なのである。
実に久しぶりのランク5の温泉である。

その温泉の名は”滝見温泉”という。




下條温泉を朝早めに出て中央高速飯田山本IC北側の南木曽方面に向かう。
今日は、あららぎ温泉、滝見温泉、富貴の森温泉、昼神温泉、月川温泉と巡る予定である。


昼神温泉街を通るが、まだ朝早いので入湯予定の日帰り入浴施設は開いていない。
帰りに立ち寄るつもりなので国道256号線をそのまま南木曽方面に向かう。

昨日温泉を巡った大鹿村より標高が高いのであろうか、
国道256号線の前方左右見渡せる景色は、
全で赤や黄色に色付いた錦繍の木々で埋め尽くされている。

何度か車を路肩に止め、その景色をカメラに収める。


滝見温泉1   滝見温泉2




そんな紅葉真っ盛りの山間に今回ランク5の評価を与えた、
一軒宿の滝見温泉”滝見の家”があった。


滝見温泉3   滝見温泉4



この旅館のたたずまいを見た瞬間に、
心配りの行き届いた旅館という印象を受けた。

所謂高級旅館では決してないが、
素朴だが温かみの感じられる旅館である。

玄関のドアを開け立ち寄り湯のお願いをする。
私が、本日最初のお客のようで、
準備のためしばらく待った後、浴舎に向かう。


滝見温泉5


人一人しか通れない入り口の先は、
これも二三人で一杯になるような脱衣所だったが、
思わずそこで足が立ちすくんでしまった。

見事なのである!
しばらく服を脱ぐこともなくそれを見続けた。

その姿は、格調高く品があり、それでいて素朴である。
私が今日最初のお客だということもあり、
それは、清潔であり凛とした雰囲気を醸し出している。

「よくおいでなさった、さあどうぞお入りください」

と、驚いて足がすくんだままになっている私を促した。


滝見温泉6


浴室との間のドアを開ける。

静寂が消え、ゴーっと水の流れる音がする。
湯口から流れるお温の音ではない。

温泉に入る前に、その音の正体を確かめる。
砂防ダムの堤から川の水が大量に流れ落ちているのである。

そう、”滝”がそこに出現したのである。


滝見温泉7


正に、滝見温泉”滝見の家”といわれるゆえんである。

内湯と露天風呂の境の窓を除き浴槽や床や天井など浴舎が全て木で出来ている。
私の一番好きな浴舎である。


そーっと露天風呂に入り身体を沈める。


滝見温泉8



ぬるめのお湯が身体にまとわりつく。
ヌルヌル感のある美人湯だ。

紅葉真っ盛りの木々の間から先ほどの滝が見える。


滝見温泉9
 

勢いよく流れる滝、
ゆったり流れる時間。

だーれもいない。
聞こえるのは滝の音と湯口から流れるお湯の音だけだ。
見上げれば、真っ青な空に一筋の雲。

私自身がこの大自然の中に溶け込んでしまっている。


滝見温泉10


一編の詩が浮かぶ。


”滝の音 露天に浸かり もみじ見る

        ふと訪れる 静寂の時”


内湯から眺める露天風呂が、もう絵そのものである。


滝見温泉11



内風呂に入ったり露天に浸かったりして時を忘れる。
気が付けば1時間半以上いたことになる。

後ろ髪を引かれるとはこのことを言うのだろう。
名残惜しみながら浴舎を後にする。

次来るときは泊まりたいと思い宿泊料を尋ねて見た。

「ここの宿は、一日一組のお客さんしかお泊めしないので」

女将さんが答える。
それで合点が行った。

浴舎の入り口や脱衣所が狭くてもいいのである。
この内湯や露天風呂に同時に入るお客が限られるからなのである。

家族や気の合った仲間で一日温泉のみならず宿を独占する。
それこそ至福の時を過ごせるに違いない。

得られる満足が高ければそれに見合う宿泊料になるのはやむを得ない。
嫁さんと再訪して見たい温泉である。

湯上りに宿の庭を散策する。

どこまでも静かなたたずまいの中で、
燃える秋が心に沁み渡っていく。


滝見温泉12   滝見温泉13



再訪することを誓って”床浪高原滝見の家”を後にする。


滝見温泉14   滝見温泉15



 







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