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2007.06.28 (Thu)

【一人旅】 二の三  二股ラジューム温泉

 二の三 二股ラジューム温泉            七月三十日
 


  『混浴の 露天風呂から 出るときに
                 聞こえし声に また服を脱ぐ』
  『大急ぎ 再度浸かりし 露天風呂
                 期待はずれの 水着ギャル』



北海道身勝手一人旅をしていて、
車の中で一人、ニタニタと笑うことがあります。
時には、ハンドルを手でたたきながら、
大声を上げて笑いこけることもありあります。

というのは、そばから話しかける彼女がおかしいのです。


「うん?何で一人旅のお前の車に女性が乗っているのだ」


早とちりしないで下さいよ、お父さん達、
ラジオから聞こえてくる声ですよ!


まあ聞いてください。


 「私、彼氏から振られたんです。付き合っている間は、
  私のことを好きだとか、色々気にかけてくれ、
  優しくしてくれてたんです。
  それなのに他に彼女が出来て、最近会ってもくれないのです。
  私、黙って身を引こうと思ったんですが、
  余り悔しいので、彼に手紙を書いたんです。
  手紙の中で、一杯文句を言ったので少しは気持ちが治まりました。
  ポストに投函し家に帰ってボーっとしていたら、
  出した手紙の中に誤字があったのが気づいたんです。
  もう恥ずかしくて、恥ずかしくて落ち込んでいるんです」


いくら、ギャルからの悩みだといわれても、これ笑えますよね。


また別の女子高生からの話です。


 「私、数学の時間に、宿題があったのを
  すっかり忘れていていたんです。
  先生にしかられ、その後静かにしていれば良かったのに、
  隣の子とおしゃべりしていて、
  その先生から、こんどは、雷を食らったんです。
  グランドを十周してこいと。
  しぶしぶグランドに出て走る格好だけして、
  ダラダラしていたら、またまた雷です。
  よほどその先生、虫の居所が悪かったのか、
  二十周走れと怒鳴るんです。
  でもおかげで、大嫌いな数学の授業出なくて済んじゃったの。
  『区(苦)あれば楽あり』だね」



と。つかさず、その友達が、

 
  「区(苦)あれば市(死)あり」


と。これも、おもわずニタリですね。



北海道旅行中、色々と面白い話が、
ラジオから流れてきて、今日のような風雨の強い日、
気分がめいっている私を救ってくれるのです。


旅行中よく聞いていた番組の中に、
産婦人科の先生が推奨している健康法で、


“パンツを脱いで寝よう”というのがありました。



 「おいおい、お前、また何かをたくらんでいるな」


いいえ、お父さん達のほうが、おかしいですよ。
私の話をすぐ変に捉えようとするのですから。

私は、あくまでも健康法の話を紹介しようとしているだけです。
ためになりますから聞いてください。


私も何かの紹介記事でこの手の健康法があることは,
知っていたのですが、その発案者がラジオ番組で、
その効用と実際に“パンツを脱いで”効果のあった人達の
体験談を放送していたのです。


男性のアナウンサーが、お父さん達と同様な関心があるのか、
何とか話を、“下ネタ”の方に持っていこうとするのです。


 「そりゃお前、”パンツを脱いで寝よう“だろう、
  誰だって、期待するのが普通だろう」


本当に違うのです!
体験者の話を聞いてみると、実際、効用があるようなのです。


発案者の先生の長い間の啓蒙活動が、実績として出てきて、
それが本となり、毎週のラジオ番組として放送され、
全国的に知られるようになったらしいのです。


“物事にくよくよしなくなった”
“水虫が治った”
“記憶力が良くなった”


とか、じつに様々な体験談の報告があるのです。
特にお父さん達のように、
“パンツのゴムが食い込むようなお腹”をしている人達は、
直ぐに本屋に行ってその本を買って試してみたらどうでしょうか。


確かに自然界広といえど、
動物で生まれたままの姿に服なんかを着ているのは、
人間だけですからね。


“神の作った人の身体に”神の意に反して服を着るのは、
身体のどこかにバランスを崩しているんでしょうかね。


あっそうか!そうですよ!
温泉が身体に良いのは、
温泉の成分が身体に効くこともあるかもしれませんが、
温泉に入るときの、
“生まれたままのスッポンポン”が身体にいいのですよ。
きっとそうですよ。


あの脱衣所で“パンツを脱ぐ”一瞬の爽快感、
誰しも経験があるのではないでしょうか。


全国の温泉巡りをしていて、
“パンツを脱ぐ”回数が多いのと、脱いでる時間が長いので、
お父さん達より私は健康で若く、お腹も出ていないのでしょう。



お父さん達に、長々とラジオで放送していた話をしてきたのも、
ここ二股ラジュウム温泉での体験が、
“パンツを脱いで”を思い出させたのです。


二股ラジュウム温泉は、
北海道のガイドブック等で必ずといってよいくらい
紹介されているので、温泉ファンでなくとも
名前ぐらいは聞いたことがある人が多いのではないかと思います。


かく言う私も、ガイドブック等で入浴を目指した一人で、
今回の北海道温泉巡りの中でも期待していた温泉の一つです。
詳しくは、ガイドブック等を参照していただくとして、
私の感想と体験をお話したいと思います。


ガイドブック等の写真は、
往々にして実際のものより綺麗に写してあることが多いので、
それを頼りに訪ねてみるとい意外にがっかりすることは、
お父さん達も経験済みと思います。


しかし、ここ二股ラジュウム温泉は、
ガイドブック等の紹介とたがわず、
実に素朴で鄙びた素晴らしい温泉でした。



大浴場、小浴場、露天風呂全てが、
いかにも効能がありそうな濃厚な茶褐色の温泉で一杯です。
しかも、おしげもなく湯船からあふれ出ています。


山の中の一軒やどの温泉は、訪れる人も少ないので
手入れの行き届かない温泉が多いのですが、
ここは、どの浴室も清潔で気持ちがよいのです。


その上、お父さん達の期待する混浴の露天風呂が、
実に素晴らしい。


何万年かかって堆積したのか分かりませんが、
温泉が湧出以来の沈殿物が堆積し、
見事な石灰華のドームを形成しています。


数人も入れば一杯になる小さめの二つの露天風呂は、
その石灰ドームを目の前に眺められるところにあり、
ぬるめで何時間でも浸かっていたいほど気持ちの良いお湯なのです。


その上お父さん達の喜ぶ混浴なので、
皆の肌も触れ合うばかりの裸の付き合いとなるわけです。


ただここで、お父さん達に鼻血を出されても困るので、
“皆な”の定義をしておきたいと思います。


混浴なので、当然、男性と女性が“皆な”の中に含まれます。
年老いた人も若い人もいます。
太った人も見事なプロポーションの人もいます。
これまでの“混浴”の話題で、
お父さん達を裏切らなかった私ですので、


 “皆な”
 =“若く"てかつ“女性”で“見事なプロポーション”の人達


と期待しますよね。


ところが、現実は、以前に述べた、私の偉大な仮説の立証の場でして、


 “皆な”
 =お年寄りか三段腹のおばさんか”ライダーのお兄さん達


だったのです。


でもこのような逆境にもめげず、
長時間のんびり温泉に浸かっておられるのも、
やはりこの温泉が、素晴らしい温泉に違いないからです。


かなり長湯して、ようやく露天風呂から上がり、
脱衣所で服を着て外に出ようとしたのです。

するとどうでしょう、
“混浴の女神”(そんな神様がいるのかは分かりません)が、
微笑んでくれたのです。


通路の向こうから聞こえてきたのです。
間違いなく若い女性の声が。

幸い脱衣所には私しかいません。
声の主である彼女らには、
私が、いま風呂から上がって服を着終わって、
出ようとしているかは、わかるはずが有りません。



 『混浴の 露天風呂から 出るときに
             聞こえし声に 服を脱ぐ我』


となるわけです。
この服を脱ぐには当然パンツも脱ぐわけで、
ラジオの”パンツを脱いで”の健康法は、
思わぬ副作用(?)ももたらしてくれそうなのです。


先ほどまでいた、露天風呂の“皆な”には、
内湯にでも行ってきたような顔をして、
再び露天風呂に浸かったのです。


しかもどのような状況にでも対応できるポジションに肩まで浸かって。


待つこと数分、ついにやってきました。
長湯でただですら心臓に負担がかかっているのに、
その上この高鳴る鼓動!
もう彼女らを見たとたん、心臓が張り裂け、
身体がお湯の中に沈んでしまいました。



 『大急ぎ 再度浸かりし 露天風呂
             期待はずれの 水着ギャル』



あーっあ、“混浴の女神”はいずこに。


本当に副作用が有ったのです。


★データ
(走行距離)二百四十二キロ
(入浴温泉)貝取潤温泉・臼別温泉・ねとい温泉・北桧山温泉・
      もつた温泉・千走川温泉・宮内温泉・二股ラジュウム
      温泉・長万部温泉

              

                  (”北海道身勝手一人旅”目次へ


                           


       


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テーマ : 自作連載小説 ジャンル : 小説・文学

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