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2009.02.23 (Mon)

【温泉雑記】 万座温泉 再訪(3回目)

 
 
                2009.02.18 再訪(3回目)




「うーーー!」

温泉に身体を沈めた瞬間、
声にならない声が口からこぼれ落ちる。

そう、声が出るのではなく、
身体に溜まった疲れがふーっと口から転がり出る。

私が温泉に行って、何が一番楽しいかと言えば、
誰がなんと言おうとこの瞬間に尽きると思っている。


気温は何と氷点下のマイナス6度!

白濁した温泉に首まで浸かる。
脱衣所から露天風呂までわずかな距離だが、
冷えた身体にお湯が、じわーっとしみこんでいく。


「あーー、きもちいい!」

ゆっくり周囲を見渡す。


万座温泉4


湯けむりの先にパウダースノーのゲレンデが広がる。
人っ子一人いない無垢の世界。
頭の上は冬晴れの真っ青な空。


そう、いま私は真っ白な雪景色の中で
万座温泉日進館の露天風呂「極楽湯」に浸かっている。



実は、今月の始めTVで直行バスで行く格安パッケージの紹介があった。
いくつかのパッケージの中で興味を引いたのが万座温泉コースである。


私は、これまで1300ヶ所以上の温泉に入っているが、
そのほとんどは、自分の車で行く温泉巡りで、
今回のような直行バスを使って温泉に行ったことは初めてである。

というのも、私の温泉巡りは、温泉に入る数を増やすことが目的なので
行き先が限られる直行バスでは温泉「巡り」ができないためである。

それが、敢えてこのプランに乗ったのは価格の安さもさることながら、
「雪見の露天風呂」の映像が私の脳を刺激したためである。




「うー寒い!」
「でも、スゲー、最高だね!」

入れ替わり露天風呂にやってくる人達が、
みんな同じような感嘆の言葉を発し、
どの人の顔からも白い歯がこぼれる。

この笑顔をもたらす露天風呂こそが、
標高1800mmにあるこの万座温泉直行バスツアーの目玉商品であろう。


あたたかな温泉に浸かっている限りは感じないが、
なにせ外気温はマイナス6度。
濡れたタオルは、あっという間にパリパリになる。


万座温泉3



部屋に戻り、まずはビールで喉を潤す。

窓の外には、何年振りに見たであろうか
立派なつららがぶら下がっている。


万座温泉13


一瞬オンザロックとしゃれこもうとしたが、
つららを取る前に自分が凍ってしまいそうなのであきらめる。


万座温泉は、スキー場としても有名だが、
なにせ何十年もスキーなどしたこともない私は、
ただひたすら温泉に浸かるか、お酒を飲むことに専念する。


この宿には3か所の浴室に計9つもの浴槽があり、
温泉好きの私には時間をもてあます心配などまったくない。


夕食後、旅館のメインの大浴場「長寿の湯」に行く。

ここの温泉のいいところは、全ての浴舎浴槽が木で出来ている点だ。
木の温もりと白濁した温泉、温泉好きな私には一番のごちそうだ。




外はしんしんと冷える漆黒の闇。

万座温泉11


湯けむりでほとんど浴舎の中が見えない中、
電球のわずかな光が白濁した湯面を照らす。

他の入浴客も、この柔らかな静寂が心地よいのか
話し声も立てずにお湯に浸かっている。

聞こえてくるのは、湯口から流れ落ちる源泉のぬくもりの音。


万座温泉10




この「長寿の湯」には、小さな露天風呂が二つある。
内湯の長湯でほてった体を冷やすために外に出る。


「ヒエーッ!」

あたたまっていた身体が一瞬にして縮みあがる。

それこそ、一刻の猶予もない。

4人も入れば一杯の小さな浴槽だが、
そんなことに遠慮はしていられない。
先客のいる湯船の中に急いで身体を沈める。

急速冷凍状態の身体が、こんどはジワーッと解凍されていく。

先客の人から聞けば、夜の外気温はなんと氷点下13度という。


日中、青空のもと入った「極楽湯」とはまるで異なる趣だ。


深々と舞い落ちる雪。


万座温泉6



万座温泉7



想像を絶する外気温。

それに逆らうかのように、もうもうと舞い上がる湯けむり。


万座温泉9



これまでに体験したことのない寒さの中での露天風呂だが
なぜか気持ちが浮き浮きするのである。


日中の青空の下では思いだせなかった子供の頃の思い出が、
暗闇の中の湯けむりをスクリーンにして映し出される。


   電柱の裸電球めがけて落ちるように降る牡丹雪。
   かまくらの中で揺れるロウソクの淡い光。
   ドスンと大きな音を立て屋根から落ちる雪の音。


そう、私の「雪見露天風呂」へのあこがれは、
雪深かった田舎で育った子供の頃への回帰なのかもしれない。





<注記>
万座温泉直行バスプランはこちらを参考に













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テーマ : 温泉 ジャンル : 旅行

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*Comment

                    お早う御座います。
     朝から万座温泉の臨場感と都筑の風さんの心象を拝見させて貰いました。
白濁の湯と云えば、此方では白骨温泉です。記事を読みながら、湯の香り・匂い、出来事などが、色々と浮かんで来ました。温泉は、日本人の身体に染み込んだ<大伝統文化>ですね。
アガタ・リョウ |  2009.02.23(月) 10:13 |  URL |  【コメント編集】

■万座温泉

タオルが凍る程の気温の中での温泉三昧
いいですねえ
ツララで焼酎オンザロックができたらいいですね
nebaneba |  2009.02.23(月) 10:14 |  URL |  【コメント編集】

■最高っす (^_^)v

都筑の風@横浜さん こんにちは。
万座温泉「極楽湯」「長寿の湯」ともに、素晴らしいですね。
万座温泉は、標高1800mmにあるんですね。空気が、澄んでいて気持ち良さそうですね。 行ってみたくなります (^^)
先日の記事に、都筑の風@横浜さんが、湯めぐりに行かれるとありましたので、ずっと、記事が掲載されるのを楽しみにしていました。
「雪見露天風呂」を堪能されて、幸せな都筑の風@横浜さんの想いが伝わってきます。
何だか、私も、ウキウキです (^_^)v 
札幌温泉人 |  2009.02.23(月) 13:15 |  URL |  【コメント編集】

良いな温泉 それも雪景色みながら最高ですねv-291
日ごろの疲れも吹っ飛び 気持も開放される瞬間ですv-353
今年は、雪も少ないなんてTVで言ってましたが、秘境があるんですねv-363
いつか 雪見酒しながら温泉につかってみたいですv-290
ウララおかん |  2009.02.23(月) 15:51 |  URL |  【コメント編集】

氷点下での露天風呂ですか!いやぁ、凄いですね。
雪景色を見ながら温泉って、やてみたい気はしますが寒さを考えると身が縮こまってしまいます。
つらら、めっきり見なくなりました。横浜では有り得ないですものね。
札幌に住んでいた時代を思い出します。
サラーム |  2009.02.23(月) 16:00 |  URL |  【コメント編集】

■ アガタ・リュウ さん

私の田舎は富山県。
雪がない間は安房峠経由で行きします。
白骨温泉も何度も入っています。
良いですね、長野県は温泉が豊富で

■ nebaneba さん

さすがに浴舎内や露天風呂では誰も飲んではいなくて
部屋で飲まざるを得ませんでした。


■ 札幌温泉人 さん

札幌温泉人さんの毎回の雪の温泉巡りも
実は一つの誘導になっていたのです。
あれだけ毎回刺激されれば・・・
どんどん北海道らしい温泉レポお願いします。
ただし、雪道は気を付けて


■ ウララおかん さん

いいですね、雪見酒しながらの露天風呂は。
最近家族風呂がある旅館が多いので、
旦那となら他のお客に迷惑かけずに飲めるのでは。

いいな、素敵な女性と雪見酒なんて・・・・。
(素敵な女性とは誰とは言っていませんが)

■ サラーム さん

今回も嫁さんを誘ったのですが、寒さ大嫌い人間。
氷点下13度といっても、温泉につかれば天国。
館内も暖房が利いていて全く寒くはありませんよ。

札幌に住んでおられたのなら、寒さは平気でしょう。
「湯の花」か「雪の花」を撮りに行くのも一興では。
辛いのは、お伴をする付け人さんですが・・・・。
その方には、精一杯お酒をふるまいましょう。



      都筑の風@横浜

都筑の風@横浜 |  2009.02.23(月) 16:44 |  URL |  【コメント編集】

眺めが最高の露天風呂ですね。
雪を見ながらの露天風呂って、
頭がき~んと冷たくて、脳が冴える気がします。
頭寒足熱で元気になれますよね。

私も昨日、伊豆の温泉に行ってきました。
以前紹介されていた、「いやしの湯」に行くことを提案したのですが、
連れの人たちが、東海道線の駅まで戻らねばならず、
あきらめて沼津方面に行ってきました。

伊豆はすっかり春でした。
玉ねぎアレルギー |  2009.02.24(火) 02:44 |  URL |  【コメント編集】

玉ねぎアレルギー さん

伊豆と聞いただけで「春」という感じがしますね。

「いやしの湯」と伊豆とではまるで違うので、
今回は沼津方面で正解だったのでは。
女性と男性とでは、温泉への期待感が
違うので。
以前、秘湯の湯として名のある青森の青荷温泉に
義母や嫁さんといった時、何で食事をうす暗いランプの
元で食べなければ・・・、で翌日の宿は急遽変更して
綺麗な旅館にしましたが。

     都筑の風@横浜


都筑の風@横浜 |  2009.02.24(火) 08:20 |  URL |  【コメント編集】

■「万座」と見て・・・

沖縄を思い出してしまったのは
お馬鹿な私だけでしょうか・・・?

「万座」→「万座毛」

・・・失礼しました(笑)
aoi |  2009.02.24(火) 13:16 |  URL |  【コメント編集】

aoi さん

日々お仕事でお疲れのご様子、
誰も驚きはしないと思いますv-8

きっと、最近の沖縄も異常気象で
雪が降りつららが出来るのでしょうね。

疲れた時は、泡盛を飲んで休むのが一番。

「万座毛」を「万座け」と読んだのは、
暇を持て余した私だけでしょうか・・・v-15


  都筑の風@横浜




都筑の風@横浜 |  2009.02.24(火) 16:43 |  URL |  【コメント編集】

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 |  2012.12.18(火) 14:04 |   |  【コメント編集】

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