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2010.03.19 (Fri)

【都筑の風】 「都筑の森」の名木古木

   

「都筑の森」の名木古木@都筑の風         2010.03.19




鎌倉の鶴岡八幡宮の御神木である大銀杏が、
先日の季節外れの雪と強風のため倒れたという。

県指定の天然記念物であり樹齢千年ともいわれ、
鎌倉幕府三代将軍源実朝の暗殺事件の「隠れ銀杏」としても知られ歴史的な財産でもあった。

再生方法が色々検討された結果、
銀杏の根元の部分4mほどで切り落とし直ぐ近くに植え替えられた。


聞けば、根元の幹の部分はかなりの空洞になり木勢が衰えていたらしい。
その原因は色々あるのだろうが、
鶴岡八幡宮周辺のあの自動車の交通量も無関係ではあるまい。


いずれにしても千年と言う悠久の時を耐え、
様々な時代の世相を見てきた古木である。
再生できることを願いたい。


実は家の近くにも横浜市による古木名木に指定された大銀杏がある。



     名木古木1   名木古木2




調べてみると都筑区には横浜市指定の54本の名木古木があり、
その中で神社や寺の境内にある木は近くまで行って見ることができるらしい。



今回の鶴岡八幡宮のニュースを聞いて
都筑区にある名木古木がどうなっているか気になった。


そこで久しぶりにおなじみの企画テーマが思い浮かんだ。

「そうだ、都筑の森の名木古木、行こう!」

である。

      参考:これまでの企画テーマ
      ・「そうだ、区役所通り、行こう!」
      ・「そうだ、池のある公園、行こう(その一)」
      ・「そうだ、池のある公園、行こう!(その二)」
      ・「そうだ、早春のせせらぎ、行こう!」
      ・「そうだ、辺境の地、行こう!(その一)」
      ・「そうだ、辺境の地、行こう!(その二)」
      ・「そうだ、中原街道、行こう!」



企画テーマの場合は、目的や行く場所ががはっきりしているので行動が早い。

WEBで調べたが対象の名木古木は都筑区内に散らばっている。

こうなると、「そうだ、○○、行こう!」で頻繁に登場する
息子の中古のマウンテンバイクの世話になるしかない。


これまでも、この企画テーマはその思いつきの軽さ故に
いざ実行してみてその無謀さが改めて確認されるということを繰り返しているのである。
それでも懲りずにこの種の企画テーマをこなそうとする。


結論からいえば、

「そうだ、都筑の森の名木古木、行こう!」

も、そのテーマをこなし終えるのに自転車で行っても6時間もかかってしまったのである。




「あー、もうー疲れた!!」


こうなることが分かっているのに、途中ではやめられない性格。
無謀なことをしてしまった後悔は嫁さんにぶつけるしかない。


しかし嫁さんも、私の馬鹿さ加減は先刻承知。


「こんなに遅くまで何処に行ってたの、顔が真っ赤じゃないの」


嫁さんに、事の次第を話しても


「ふーん、そう」


と、つれない反応である。


私の無謀さを悟られぬよう、源実朝の「隠れ銀杏」から解きほぐし、
環境問題に話題を展開しようと思っていたが、これでは私も後が続かない。

汗だくの身体を風呂で洗い流しビールを飲んで疲れを取るしかない。



毎回この種の企画テーマは、嫁さんと一緒に行くことはない。
何せ歩いていける距離ではないので自転車がいるが我が家には1台しか自転車がない。

まあ、仮に自転車が2台あったとしても嫁さんに一緒に行こうとは言いづらい。
デパートや美術館に行こうと誘うのとはわけが違う。


「それって、何か面白いの?」


と一蹴されるだけである。

今回の企画テーマに限らず、

「そうだ、○○、行こう!」

は、どのテーマも「夫婦共有の時間」を過ごすテーマではないのである。


それでも一人6時間もかけて見て回った「都筑の森」の名木古木達、
きっと鶴岡八幡宮の大銀杏の二の舞を繰り返すのではないかと思われた。


鶴岡八幡宮のイチョウの樹齢1000年とまでいかなうが、
池辺町の長生寺のイチョウは700年、勝田町の最乗寺のイチョウは600年の樹齢があるという。
いずれにしても我々の寿命から考えればとてつもなく長寿である。


     名木古木3   名木古木4




あの参拝客でにぎわいう鶴岡八幡宮、
イチョウの管理にもお金をかけていただろうが、
それでも倒れてみて初めて事の重大さに気付く始末。


「都筑の森」に散らばってある名木古木、
その多くは地元の人が氏子や檀家になっていおる程度の神社やお寺の境内に立っている。

避雷針が付いていたのは2本の木だけ。

あるものは、木勢を保つため枝打ちされた木々もあれば、



     名木古木5   名木古木6




自然のなすがままに放置された木々もある。


     名木古木7   名木古木8



そうかとおもえば、豪邸の庭先にある手入れされた名木古木もある。



     名木古木10




ひどいのに至れば、人間の手で切られた名木古木もあった。


名木古木9





確かに鶴岡八幡宮のような名所に生えている名木古木でないかもしれないが
それでも悠久の年月を生き抜いてきた名木古木。
倒れてしまって嘆いてもはじまらない。

環境問題が叫ばれている今日。
経済的に豊かでないこれら神社やお寺の名木古木の維持管理に、
横浜市もほんの少しの予算を回せることができないものだろうか。

何百年という時の流れに比べ維持管理の予算云々は、
余りにも些細な事にも思えるのだが・・・。



参考:今回見て回れた「都筑の森」にある横浜指定の名木古木は54本中以下の23本である。

 勝田町 最乗寺  イチョウ(600年)ハクモクレン(250年)
 茅ヶ崎 寿福寺  シラカシ(150年)ヤマザクラ(250年)
     民家   カヤノキ
 大棚町 清林寺  イチョウ(200年)シラカシ(300年)エノキ(200年伐採!)
 折本町 真照寺  ハクモクレン(150年)
 東方町 天満宮  イチョウ(200年)イチョウ(200年)ケヤキ(200年)
     龍雲寺  ボダイジュ(400年)
 池部町 長生寺  イチョウ(700年)
     杉山神社 ケヤキ(500年) アカガシ(200年) シラカシ(200年)
     福聚院  イチョウ(300年)
     観音寺  イチョウ(100年) アカガシ(200年)
 川和町 妙蓮寺  イチョウ(300年) ケヤキ(300年)
     森会館  ムクロジ(400年) 
 





 

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テーマ : 横浜市都筑区港北ニュータウン ジャンル : 地域情報

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*Comment

イチョウ そういえば熊本にも城下大イチョウ 樹齢何千年?
見に行ったことあります。夜はライトUPされてとても綺麗でした
イチョウ見ながら 昔の人も同じ様に見上げたのかな~なんて思いながら

疑問なんですが イチョウって神社には絶対ありますよね!
何でですか? 物知りパパさんお願い教えて~v-421
ウララおかん |  2010.03.19(金) 11:07 |  URL |  【コメント編集】

ウララおかん さん


熊本には何度か仕事で行っているのですがお城には残念ながら
足を延ばしていません。その頃はやはり真面目に仕事をしていたんでしょうね。

お寺にイチョウが多いのは、イチョウの原産地は中国で、
僧侶によって中国から日本に持ち込まれたからだそうですよ。


   都筑の風@横浜

 |  2010.03.19(金) 16:19 |  URL |  【コメント編集】

■こんばんは。

6時間のツーリング!  と思えば!?
お疲れさまでした。 
のどを通るビールは格別だったのでは?

ボス家のご先祖様がいる寺にも、夫婦銀杏がありますよ。
ボスが子どもの頃からの・・。

大事にしたいです。
ボス。 |  2010.03.19(金) 20:39 |  URL |  【コメント編集】

              こんばんは。
 いやいや、大したものですね。ご立派ですよ。私は、この記事を読みまして、企画物をうん、うん、あったあったと思い出しながらも、奥さんとの格安中国ツアーの名文を思い出し、ご夫婦の受け答えに声を上げて、笑い転げて居りました。スイマセン。
 然しながら、真に真に、男族と女族の興味の対象・行動の違いに、改めて深く深く思索させて頂いた次第であります。
 
 でも、仕方有りませんよね。この違いが男と女の特性の違いなんですからね。神様は、本当に男女の違いを上手く創造為されたもので有りまする。男族も女族も、神様のカミ技に感謝感謝の気持ちで、うんうん、ニヤニヤして読ませて貰いました。名文の中に漂う可笑しさに、舌を巻いて居りまする。
アガタ・リョウ |  2010.03.19(金) 21:56 |  URL |  【コメント編集】

v-121 アガタ・リョウ さん


嫁さんは自分の好みがはっきりしているからとばかり思っていましたが
そうですよね、男族と女族の違いですねこれは。
神様の創造物にケチをつけてはいけないので、
基本的にはお互いを尊重しあい、独自路線を歩むのが良いのでしょうね。



v-119 私は、ボス さん



少しは、落ち着かれましたか?
悠久の時代を生きるイチョウにしてみれば人間の色んな出来事は、
小枝を吹き抜ける一瞬の風のようなものなんでしょうかね。
なかなか、そう感じられないのが人間の性ですが。


  都筑の風@横浜

 |  2010.03.20(土) 09:01 |  URL |  【コメント編集】

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