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2010.05.06 (Thu)

【その他】 ポイント稼ぎのはずだったのに

 
 

ポイント稼ぎのはずだったのに



「もう少し飲もうか」
「そうですね、それにしても今日は調子がいいですね」

私が、2本目のお酒を注文しようとすると、

「お父さんもう止めておいたら」

と、嫁さんがそーっとイエローカードを発する。

2本目のお銚子ではない、720mlのお酒の瓶の追加である。
1本目のお酒以外にもうすでに4本のビールが空いている。


定年前勤めていた会社で一時期元上司だった夫妻と
我々夫婦とで1泊2日のバスツアーに参加した。

「都筑の森」を脱出しての夫婦共有の時間のポイント稼ぎである。

私の場合、旅行は基本的には車である。
嫁さんと行く場合も、目的地の途中にある温泉に立ち寄りたいので
バスツアーを利用することはめったにない。

今回は二家族一緒だったこととバスツアーでは珍しく夕食が部屋食ということで
このツアーを申し込んだのだが、この部屋食がくせものであった。
なんとなくこうなる予感はしていたがもう遅い。


私が飲み足りないと言っているのではない。
言っているのは元上司である。

定年になっているとはいえ、やはり元上司は上司である。
日本の会社社会にどっぷり漬かってきた私である。
定年になったからと言ってもう飲むのはやめましょうとは言えないではないか。

目の前にはまだ料理が結構残っている。
ここは嫁さんのイエローカードは聞こえないふりをしてお酒を追加するしかない。

この元上司とは、何十年来の付き合いであり、
定年後も何かと外で飲む機会を作っては飲んでいる。
しかもしっかりと飲むのである。


夜の6時半から夕食、二人でビール4本冷酒720mlは既に空いている。
もう一本の日本酒を飲むとなると確かに飲み過ぎることは分かっている。

が、外で飲むのと違って家に帰る必要がないし、
日頃酔って帰って小言を言われる嫁さんも同席しているので
誰ばかることなくお酒が進むと言うものである。


しかし、今回は間が悪いと言うのも事実である。
何せギックリ腰の後である。

長時間のバスの中のことを考え、コルセットをしてきたくらいだから
まだ完全に腰が戻ったわけでないことは私が一番よく知っていた。



「つくね、行ってきます」

と、言った途端につくねは義母の部屋に行き布団にもぐりこむ。

つくねの見送りもなく早朝家を出る。
ここずーっと天気が悪かったのに、
天気予報ではこの二日間だけは晴れの予報である。

嫁さんも晴れ女だし私も晴れ男である。
二人で出かけるときは、たいてい天気がよくなるのであるから不思議である。


新宿から中央高速に入る。
バスは一番前の席で見晴らし抜群である。

ポイント稼ぎ1

元上司が奥さんに色々話しかけていて
結構仲が良い様子が伝わってくる。

私も負けてはいられない。
何せ”夫婦共有の時間”を大切にする会があれば、
会長に立候補しようと目論んでいる私である。
元上司に会長職を奪われまた部下になるのはなんとしても避けねばならない。

私の気持ちを察したのかどうかわからないが、
嫁さんもけっこう色々しゃべりかけてくる。

ある経済学者が、夫婦の会話は16分間10万円の経済効果があると
以前このブログで話したことがある

この調子で会話が進めば、バスツアーの料金を取り戻すどころか、
嫁さんが夫婦共有の時間として認めている
ショッピングや海外旅行の費用が出るのも間違いないだろう。


何十年ぶりに訪れた妻籠宿馬籠宿では、いたるところに中国からの観光客。
中国の富裕層パワーに圧倒される。

ポイント稼ぎ2   ポイント稼ぎ3


宿場の客引きも以前とは違う客層に驚いているに違いない。


ポイント稼ぎ4   ポイント稼ぎ5



両宿場で何時間か散策して程よい疲れで、今日の宿泊地下呂温泉に着く。
早速温泉に入り準備を整える。
何の準備かと言って、それはもう決まっている。
疲れを取り汗を流し喉を乾かした後といえば飲むしかないはずである。


かくして冒頭のイエローカードにつながるのである。


嫁さんのこれまでの経験で私が飲みすぎると、
二日後に腰の不調を訴えることを知っている。
まして今回はギックリ腰の後である。


いくら元上司がもう少し飲みたいと言っても、
私の腰のことが心配でイエローカードを出したのである。


しかし、気心の知れた元上司、話も弾んでいる様子を見て嫁さんもそれ以上の追及はできず
2枚目のイエローカードを貰うことなく2本目のお酒の注文となる。


その結果は推して知るべしである。


翌日の高山の朝市では、嫁さんに二日酔いを悟られないようにするのが精一杯。
嫁さんの注意が私に向かないよう、色々理由をつけては土産物屋を覗くのを勧める。

ポイント稼ぎ6   ポイント稼ぎ7


お店から出るたびに増えていく買い物袋、嫁さんもすこぶる機嫌が良い。
二日酔いを知られるより財布が軽くなる方がまだましである。


ポイント稼ぎ9   ポイント稼ぎ8


二日酔いも、次の上高地に向かうバスの中での居眠りのおかげで収まってきた。
が、そこには第二段の起きるべくして起きる事象が待っていた。


上高地は嫁さんも私も今回で3度目だが、元上司の奥さんは初めてとのこと。
我々は3回来て3回とも天気に恵まれるのだからやはり晴れ女晴れ男としかいいようがない。
めったにお目にかかれない晴天下での焼岳や穂高連峰の雄姿に感嘆の声が上がる。


ポイント稼ぎ10   ポイント稼ぎ11


ここでの自由時間は2時間。
当然皆は大正池から河童橋まで散策することになる。

バスを降りたとき少し気にはなっていた腰の辺りの違和感。

イエローカードを貰いながら飲み続けた私である。
二日酔い以上にこの状態は隠蔽しなければならない。


大正池や田代池を巡る木道の遊歩道には先日の寒さで降った雪が
ところどころ消えないで残っている。
おのずと歩くスペースが遅くなる。

さらに幸いなことに元上司の奥さんの歩調がゆっくりであるし、
初めての上高地なので少し歩いては景色を眺めるのに立ち止まってくれる。

ポイント稼ぎ12


私もカメラマンとして、皆の様子を撮る役目がある。
ゆっくり歩いては立ち止まり写真を撮る。


おかげで嫁さんも私の腰の不調には気が付かないでいる。
この状態がばれればレッドカードを切られ、
お酒が飲めなくなるのは目に見えている。


私のペースと元上司の奥さんの歩くペースが重なって河童橋に着いたのは集合時間の5分前。
何枚かの記念写真を撮って何とかギリギリバスの発車時間に滑り込む。

ポイント稼ぎ13


やはり、嫁さんと言うものはすごいものだ。

私が定年後ようやく夫婦共有の時間をと叫んでいるのに
嫁さんにしてみれば何をいまさらという気持ちなのだろう。


バスツアーから戻った翌日に嫁さん曰く、

「近くの温泉に行ってきたら」

ポイント稼ぎのはずだったのに、すべてお見通しだったのである。




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テーマ : 国内旅行 ジャンル : 旅行

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*Comment

■こんにちは。

やはり、奥様の掌に乗せられているんですね。。

つくねちゃん!
お父さんを叱らないであげてね・・。
ボス。 |  2010.05.06(木) 11:46 |  URL |  【コメント編集】

私は、ボス さん


やはり女性は侮れないですよね。
いまさら分かったわけではないのですが、
再認識した次第で。


   都筑の風@横浜
 |  2010.05.07(金) 08:44 |  URL |  【コメント編集】

いつもながら魅力的な文章!
短編ドラマのようです(笑  情景が目に浮かびます。

主演(都筑の風さん):渡瀬恒彦
助演(奥様):松坂慶子
元上司:平泉成
上司奥方:白川由美

あたりでドラマ化いかがですか?
かもめいと |  2010.05.08(土) 01:21 |  URL |  【コメント編集】

かもめいと さん


ようやく、私の第二の仕事の目標ができたようです。
最近は、最近は年配の名優が亡くなられていく時代。
団塊の世代もうひと踏ん張りしなければなりませんかねv-8



   都筑の風@横浜
 |  2010.05.08(土) 09:02 |  URL |  【コメント編集】

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