2010.10.28 (Thu)
【都筑の風】 声なき声を聞く
声なき声を聞く@都筑の風 2010.10.28
「都筑の森」を「時間つぶし」のために歩くのは、
その多くが公園であったり緑道である。
ただ、たまに住宅街の中を歩く時がある。
特に嫁さんと一緒に歩く場合はこの傾向が強い。
主な理由は、二つほどある。
一つは、いくら16kmにも及ぶ緑道があるとはいえ、
緑道だけを歩いて家に戻ってこようとすると、
3時間や4時間コースとなり嫁さんが一緒に歩こうとはしない。
そこで、行きか帰りに住宅街を通りショートカットするためである。
二つ目は、嫁さんも私も他人の家の庭木や花を眺めながら、
歩くのが楽しいからである。
そんなわけで、私が一人で「都筑の森」を歩く時も、
たまに住宅地の中を通って行く場合がある。
住宅地の中をカメラを持ってぶらぶら歩くのは少し人の目が気になる。
しかしそんなことを構っていては「時間つぶし」が出来ないため
不審者と間違われないよう出来るだけシャキッとして歩くことにしている。
そんな住宅地で、庭木や草花以外に見かけるもので
私が楽しみにしているのが玄関や庭先なので見かける何気ない置物である。
それぞれの住む人の気持ちの表れなのであろうか、
なかなか味わい深いものがある。
この置物を見た瞬間、思わずシャッターを押していた。
「何をそんなにあくせくしているの、のんびり行こうよ」
とでも、言っているのだろうか、どこでこんな置物を見つけたのだろう
住人の暖かな心の一端を垣間見た思いがする。
「オイ、そこのカメラを持った人、
そうあんただよ、人の家をじろじろ見るんじゃないよ」
かたや、大きなお屋敷、閉ざした門扉の向こうから
不審者に目を光らせているかのように見える置物。
このお屋敷にはさぞかし金銀財宝がどっさりあるのだろう。
「お前、そんな木に飛びついて何を無理しているんだ、落ちちゃうぞ。
俺様のようにゆったりと構えておればその内いいこともあるさ」
そうは言うけど、昨今の厳しい世の中。
落語の世界のようにそう落ち着いてもいられないのが現実。
生活のためには必死にならないと。
「そうだよ、生活のためには仕事なんか選んではいられないよな」
「本当だ、どんなバイトでもやらなくっちゃ、食べていけないものな」
「ちょっと、いくら美味しいからと言ってちょっとまずいんじゃないのその身体。
世の中メタボ対策に力を入れてんだから」
確かにその通り。
「ネーお父さん、たまには何処かに連れて行ってよ。
毎日家の前ばかりじゃ子供達も可哀そうよ」
可哀想に、結婚すると家族サービスで大変だ、
俺なんか一人者でその点、気が楽だ。
わたし、一人でお留守番するの寂しい、
みんな早く帰ってきて欲しいな。
そんなこと言うなよ、
俺なんか捨てられてもうずーっとこのありさまなんだから。
「都筑の森」の住人そのものではないが、
住人の気持ちを代弁する小さなオブジェがそれぞれ声なき声で
それぞれの気持ちを代弁している。
そんな声を聞いて回るのも「時間つぶし」の楽しみの一つである。
【都筑の風】目次
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テーマ : 横浜!YOKOHAMA! ジャンル : 地域情報
みんこ さん
ここ港北ニュータウン(都筑の森)は、横浜市18区の中で
唯一人口が増加している区です。
毎年マンションが建設されますが、戸建の家も多く、
住宅地の中を歩くのもまた楽しいものです。
人に優しい街なので、住宅地の中はそこに住む人達の車が
たまに通るくらいで歩くのもそう危なくありません。
そんな住宅地、色々な置物が目に付いて楽しみの一つです。
都筑の風@横浜
ここ港北ニュータウン(都筑の森)は、横浜市18区の中で
唯一人口が増加している区です。
毎年マンションが建設されますが、戸建の家も多く、
住宅地の中を歩くのもまた楽しいものです。
人に優しい街なので、住宅地の中はそこに住む人達の車が
たまに通るくらいで歩くのもそう危なくありません。
そんな住宅地、色々な置物が目に付いて楽しみの一つです。
都筑の風@横浜
都筑の風@横浜 |
2010.10.30(土) 09:13 | URL |
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かわいい路線の置物が多いようですね
お屋敷のオブジェ
そういうテーマでさんぽしてみましょう
みんこ