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2010.11.05 (Fri)

【都筑の風】 苛立った声が

   
   
苛立った声が@都筑の風           2010.11.05
 




「私達、待ってるのよ、子供にやらせないで大人が切って下さいよ!」

列の後ろでヤングママの一人がわめいている。

「いいよ」
「よくないわよ、こちらは待っているのよ」

ヤングパパがなだめにかかっているがヤングママの方が収まらない。

よく聞くとそのヤングママの怒りの矛先は実は私に対してだったのである。



豊かな自然に恵まれた都筑区、
日頃はそれぞれの人が各自のペースで時を過ごすのだが、
今日は何処からこんなに大勢の人が、
と思えるほど”人・ひと・ヒト”である。


苛立った声が1   苛立った声が2




さすが人口が20万人を超えた都筑区である。

そう、今日は第16回「都筑区民まつり」の日なのである。


苛立った声が3   苛立った声が4




毎年11月3日文化の日に、センター北駅広場、センター南駅広場、
両駅をつなぐ歩行者専用道路みなきたウォークの3会場で
展示や物販や色々なイベントが開催される。



私も、午前中は横浜市から委嘱された青年指導員主催のコーナで、
午後からは参加しているあるボランティアグループの展示コーナで
めずらしく”お役目”が待っているのである。

今日は朝から久しぶりの晴天、雲ひとつない真っ青な空が広がる。
青年指導員のユニフォームである青色のトレーニングウエアを着て
朝9時前に会場となっているセンター北駅広場に向かう。

例年、青年指導員主催で”竹ぽっくり”と”うどん・そば”を作るが、
横浜市の財政難の影響が青年指導員等の活動にまで影響し、
”竹ぽっくり”は無料から有料で提供するようになってきている。

有料といっても100円だがこれが結構売れるのである。
男の子に限らず女の子にも人気があり、
準備した”竹ぽっくり”が2時間ほどで売り切れてしまった。


苛立った声が5   苛立った声が6




私も、昔の企業戦士、子供達の関心を引き出すためのパフォーマンスをやったり、
おじいさんやおばあさんに孫への土産に勧めたりして”お役目”を果たした。

日頃パソコンの前でバーチャルの世界に浸っているより
やはりリアルな世界での“お役目”は汗をかく分面白いのである。


青年指導員のメンバーで事前に作っておいた”竹ぽっくり”がなくなったあとは、
端材の竹で、親子による”竹ぽっくり“作りの体験である。

「最近ノコギリを持ったことがありますか」
「無料ですよ、子供達と一緒に竹を切って竹ぽっくりを作ってみませんか」

ハンドスピーカからの青年指導員の投げかけで、
有料の”竹ぽっくり”を買い損ねた子供達や、
子供にいいところを見せたいヤングパパやママが集まってくる。

基本的には、子供達が作り親達は手伝いであるが、
どうしても手が出るのは仕方がない。


苛立った声が7   苛立った声が8



日頃は危ないの一言でノコギリなんかは持ったことがない子供達、
それが今日はパパもママもやってごらんと言っている。

恐る恐るノコギリの刃を太い竹にあてがう。
ノコギリを持つのは初めての子供達がほとんどだ。

なかなか竹が切れない。
それでも途中で投げ出す子供がいないのは興味があるのだろうか。

「もう少しだよ」

後ろからヤングママが声をかける。

私の方も、子供達を応援する。

「ノコギリは、引く時に切れるんだよ」
「そうそう、切れている感じが分かるだろう」
「お腹の方に真っ直ぐに引くんだよ」

初めてのノコギリ、太い竹を切るのには時間がかかる。


苛立った声が9   苛立った声が10



そんな時だ、

「だいぶ待っているんですよ、大人が切って下さいよ!」

と、列に並んでいたヤングママの一人が苛立った声を出す。

子供の挽くノコギリの歯に目を落としながら返事をする。


「これは、子供達が体験をするコーナです!」

ヤングママが他に順番を待つ人達に構わず更に声を張り上げる。

「あっちの列のほうは早く切れているんですよ」

何か勘違いをしているのでは、とそのヤングママの顔を見る。

「子供達が切るまで待ってて下さい、向こうの列が早いと思うならそちらへどうぞ」

「あちらに行ったらまた並ばないといけないじゃない」

言い返すヤングママにその旦那が声をかける。

「いいよ」
「よくないわよ、こちらは待っているのよ」

いままで少しずつではあるが、あきらめずにノコギリを挽いていた子供が、

「やったー!」

と声をだす。

子供が自慢げに二つなった竹の輪を手に持ってカンカンと打ち鳴らす。

白い歯が緑の竹に映える。
その親が手を叩く。

苛立った声を出したヤングママがいつの間にかいなくなっていた。


【注】
ちょっと温泉巡りに行ってきます。
コメントは遅れますので済みません。



  
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EDIT  |  07:15  |  都筑の風  |  TB(0)  |  CM(8)  |  Top↑

*Comment

■大変でしたね。。。

なんか、自分勝手なママさんでしたね。
催しの主旨を理解されてなかったのかも
しれませんね。

他の子供がしている作業を見るのも、
楽しいと思うのですけど。。。

自分の子供がしているときに、
他の親から、こんな言葉を浴びせられたら、
嫌だと思うのですけど。。。

風さんの対応、見事です。
さすが、元企業戦士。。。ですね。(笑)
sirowan |  2010.11.05(金) 15:13 |  URL |  【コメント編集】

あっちの列が早いってスーパーのレジじゃないんだから…(^^ゞ
ママさん、きっと日常からちょっとしたことでイライラされているのでしょうね
自分の子にも早く早くといつも急かしているのかしら?
都筑の風さん、いろんな意味でお疲れ様でした

南で都筑の風さんはいないかな~?って見てました
北にいらしたのですね
この日はお友達と会っていたので
残念ながらおまつりは楽しむことができませんでした(|||_|||)
チロモモ |  2010.11.05(金) 16:19 |  URL |  【コメント編集】

sirowan  さん

一番気を揉んだのは、そのママに手をつながれた子供ですね。
自分も一人で竹を切ってみたいけど、
ママがおじさんに切らせようとしている・・・・。
何か急ぐ理由があったのでしょうが、
子供が竹ぽっくりを欲しいというし、
子供達が真剣だけど少しずつしか
切れないのを待つ時間もないし・・・・。
やはり、ここは体験コーナの趣旨を理解するのが基本でしょうね。



チロモモ さん


そうですか、南の方にいらっしゃってたのですか。
竹ぽっくりの立派な売り込みをしているところを
ももちゃんに見てもらいたかったのに。
いや、そのまえにつくねにですかね。
つくねは、絶対にお父さんはPCを触るしか能のない
人間と思っているので。
”社会見学”お父さんの働いている所を見てみよう!ですね。


   都筑の風@横浜


都筑の風@横浜 |  2010.11.05(金) 18:12 |  URL |  【コメント編集】

■[太字]都筑の風@横浜 様[/太字]

なるほど 
竹ぼっくりそのものがほしいのとは違うのですけどね
成功体験を味わせるには 援助者が辛抱強くなければいけません
わたしも若いとき バカな親だったけど(笑)

みんこ
みんこ |  2010.11.05(金) 18:57 |  URL |  【コメント編集】

みんこ さん


みんなそうして少しずつ歳を取ることで、
角が取れて丸くなっていくのでしょうね。

でも失われていくものも多いですが、
また得るものもある。

神様はバランスを考えて下さっているのすよね。


  都筑の風@横浜

都筑の風@横浜 |  2010.11.05(金) 20:53 |  URL |  【コメント編集】

こういう人が増えていく国になっていくのだと思います。子供に対するモノの考え方が昔と違って来ているようです。
日頃学生達を見ている立場でひっかかる言葉が「面倒くさい」。
モノ作りの学校に来ているのに面倒とはどういうこと?親が子供の頃から面倒なことを嫌がらずにさせるということをしてきていない証拠だと思います。
サラーム |  2010.11.06(土) 14:15 |  URL |  【コメント編集】

私ならその若いママさんをにらみつけてるかも (^_^;)

私、若い頃はかなりのつり目で、我が親ですら、「なにか怒ってるの?」と
聞くほど、きつい目をしていました。(もちろん、わけもなく怒ったりしませんよ)

今は年齢を重ねたおかげで少しは優しい目になった、と思うんですけど、
それでもやっぱり、自分ではチラッと見ただけのつもりでも「にらまれた」と思われるらしいんです。

大人な対応をされた都築の風さん、立派だと思います。
いらだった若いママさんのお連れ合いも、気を使われたでしょうね。
若い頃は心のゆとりが持ちにくいんでしょうね。
だからこそ、一昔前は、子供は両親だけじゃなく、おじいちゃん、おばあちゃん、近所のお年寄りみんなで育ててたんでしょうね。

今の若い人は生まれたときから親の世代が核家族が多くて、子供の数も少なく、何かを我慢すること少なく育ってきてるから、そんな傾向が強くなってしまうんでしょうか?
Rosa |  2010.11.06(土) 22:42 |  URL |  【コメント編集】

サラーム さん

こんにちは!
本当にそうですね、最近はお金さえ払えば何でもものが手に入る。
自分で何かを作って手に入れるという習慣がない。
若い親達の育った年代がそうなんでしょうから、
その親の子供もまた同じような環境になっていってしまうのでしょうね。



Rosa さん

先日NHKの討論番組で日本の社会が”無縁”になってきた事に対して
ある評論家が私見をにべておられました。
田舎から都会に出てくるということは、それまであった家族との血縁、
地元との“地縁”を切る覚悟をもって出てきたはずだと。
血縁地縁は一方では色々な手を差し伸べるが、時には個に対して束縛を
する。都会に出るとはそれらの束縛を解放し自由を得ると。
確かに物事には表裏が有ると思いますが、個人的には私もRosaさんと
同意見で、核家族化が今日の子育ての問題を含め日本の文化の基に
なる家の伝統をなくしていった。
Rosaさんにとって”家”は色々な思いがおありになると思いますが、
マクロ的にはやはり核家族化が今日の家庭崩壊の一端を担っている
と思っています。
これからは、核家族化どころか、グローバル化で益々”日本人”らしさが
なくなっていくのでしょうね。


  都筑の風@横浜
都筑の風@横浜 |  2010.11.08(月) 10:04 |  URL |  【コメント編集】

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