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2010.12.07 (Tue)

【その他】 いざ鎌倉へ


       
いざ鎌倉へ




「つくね”も”行く?」


義母のこの言葉で、つくねが尻尾フリフリでリビングを走り回り出した。

最近になりようやく義母も元気を取り戻した。

嫁さんはもう義母はもう歳なんだからそんなに無理せずにというが、
私はなんとか義母を外に連れ出し刺激をと思っている。

朝から晴天で今日一日暖かいと言う。

「何処か車でドライブにでもでかける?」

と、義母に声をかける。

いつもなら、何やかや理由をつけて外出を控える義母だが今日は違った。

「何処かいいところある?」

と珍しく前向きな答えが返ってきた。

こんなことはここ最近めったになかったことで、
気が変わらないよう直ぐに行き先を考える。

「箱根はこの前行ったし、温泉は無理だよね」


いくら調子が良くなったとはいえ長距離は無理である。

義母の頭の中には車での移動なら
1時間当たりが限界だという意識が出来あがっている。

実際は先日出かけた箱根でも、
結果的には3~4時間は車に乗っているのだが
1時間以上は体力的に駄目と思いこんでいる。

82歳になる義母、今年の猛暑で体力に自信がなくなっているのはよくわかるが、
かといって家に閉じこもり、わずかな散歩だけでは老けこんでしまう。

脳の刺激にも家の外に連れ出すのが一番と思っている私なので、
遠いとか長時間かかるという印象を与えるともう義母は外に行こうとはしなくなる。


「伊豆はちょっと遠いし、富士五湖のあたりはどう」

「何時間かかるの」

やはり時間を聞いてきたのである。
2時間はかかると答えると、行きたくないという。

ぐずぐずしていては、せっかくの外出するという気持ちがなくなってしまう。

その時、思いも付かないような場所がひらめいた。

「おばあちゃん、鎌倉の小町通りって行ったことがある?」

嫁さんも、このアイデアに即反応した。

「かあさん、行ったことがないなら面白い所よ、いろんな小物の店が有って」

「鎌倉なら、高速に乗れば1時間もかからないし、帰りは湘南海岸をドライブしよう」

ということで、尻尾フリフリのつくねとなったわけである。



都筑ICから朝比奈ICまでは20分足らずである。

サンルーム化した車の中では、つくねを中心にして話がはずむ。
一旦外に出てしまえばもうこちらのものである。

あっという間に朝比奈ICまでたどり着いたが、
そこから鎌倉までが渋滞していたのである。

平日なのに、車の前後左右には大勢の中高年の人々が、
古都鎌倉の名所を求め歩いている。

都筑の森の緑道とは違って、
歩道もない狭いスペースを車を気にしながらの散策である。

何年ぶりかの鎌倉であるが、訪れたのは定年前で土日か祝日である。
いつも混んでいるのだが、平日までこれほどの人出があるとは思わなかった。

「つくね、鎌倉だよ、つくねは初めてだね」

結果的には、鶴岡八幡宮まで1時間ほどかかってしまったが
義母は時間なんかまるで念頭になく嫁さんやつくねに楽しそうに話しかけている。
1時間は、あくまでも家を出るまでの義母の頭の中に立ちはだかる壁なのである。

小町通りに行く前にせっかくだから今年の3月に台風で倒れた
樹齢千年のイチョウが今どうなっているのか見ていこうという。

つくねは、初めての鎌倉の名所と人ごみの中で右往左往である。

義母はあれだけ外出を嫌がっていたのがどこ吹く風、
早速境内で売っていたぎんなんを見つけ口にほうばる。
もう遠足気分である。

話題になった樹齢千年のイチョウの木、
倒れた後の再生処理が巧く行ったのか、
太い幹から若木が一杯伸びている。

義母もつくねも千年とは言わないまでも、
今日のように外出ができ”遠足”気分を味わえるよういつまでも元気でいて欲しい。

小町通り、本当に平日だというのに人ひとヒトで
つくねを歩かせていてはいつ誰かの足で踏まれるかわからない状態である。

これでは、ぶらり小物の店を見て歩き、
何処かで美味しい昼食でも、といった雰囲気ではない。

小町通りを少し歩いたところで、
旗地の奥まった所に外に椅子を置いて何か食べさせてくれる店を見つけた。

何人かのお客が椅子に座って何かを食べている。
店の看板に”しらすたこ焼き”とある。

小町通りで、3人の小町娘が反応する。

義母もそんなには歩けないので、
“美味しいもの”は”しらすたこ焼き”と決まったようである。

つくねや私に不満があるはずがない。
特別に私には好物のソフトクリーム付きである。

待つことしばらくして、大ぶりのしらすたこ焼きが現れた。
このしらすたこ焼き、侮ってはいけなかった。
これもかと言わんばかりの大きなたこがたこ焼きの主役を演じ、
しらすが味を引きたてる名脇役を果たしているのである。

義母も一人前をぺろりと平らげる。
可哀想だったのが、初めての鎌倉だったつくねで、
ソフトクリームのコーンカップの残りだけで我慢しなければならなかった。


帰りに通った湘南海岸。
晩秋の穏やかな海が、午後の暖かな陽の光で輝き
江の島の先にはうっすらと富士山までが我々を歓迎してくれた。

次に来た時、江ノ島辺りで遊べば3人の女性達は、
小町娘から湘南ガールズに変身するに違いない。

これから、何かあれば鎌倉へ行けばよい。
そう、”いざ鎌倉”である。

つくねは、一人(?)しらすたこ焼きを貰えず義母の膝の上で目を閉じていたが
義母も嫁さんも小町娘の気分で笑顔の楽しい一日であった。







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テーマ : 雑記 ジャンル : 日記

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*Comment

義理のお母様も鎌倉散策で きっと体調も気持ちも
良くなったと思いますv-290
つくねちゃんが ちょっと物足りなかったかも
今度は ユックリ歩ける場所につれていて&ソフトクリームも忘れずにv-354
ウララおかん |  2010.12.07(火) 11:59 |  URL |  【コメント編集】

都筑の風@横浜 様

鎌倉へのお出かけ、大成功でしたね
しらすたこ焼き・・・食べたくなりました
つくねちゃんがコーンをかじっただけというのは
はなはだ残念ではありますが こんどはつくねちゃんの
お弁当持参ですね

みんこ

みんこ |  2010.12.07(火) 15:12 |  URL |  【コメント編集】

みんこ さん

少しずつ義母も外に出かけることに前向きになってきました。
歳を取るということは、現実には我々が想像する以上に
大変なのかもしれません。
しかし、義母の思考を前向きにするため、
これからは、どこか1泊旅行に連れ出すことをチャレンジ中。
そのときは、つくねの食べ物も忘れないようにします。


ウララおかん さん


つくねも義母同様いい歳になりました。
思うに、少しずつ目が見えにくくなっているのではないかと思います。
人ごみでは本当に背の低いつくね、踏まれそうになり右往左往でした。
すぐに抱っこをせがむのですがそのくせ抱っこをすると今度はおろせという。
ソフトクリームのヘタだけだったのが不満だったのでしょうかね。


  
  都筑の風@横浜 
都筑の風@横浜 |  2010.12.08(水) 09:25 |  URL |  【コメント編集】

しらすたこ焼き、美味しそうですね。
たこ焼き、時々、家で作りますが、
しらすは入れたことがありません。

つくねちゃん、もらえなかったのね。。。(笑)

3人娘が、ほんとに楽しそうで、
かしましい様子が、目に浮かびます。
sirowan |  2010.12.08(水) 11:29 |  URL |  【コメント編集】

sirowan さん

本当に個性のある”3人娘達”です。
それぞれ皆自己主張が強くて、
ただただ私は運転手に徹するのみです。

たこ焼きやお好み焼きは関西では馴染みですが
関東では余りメジャーではないですね。
以前の関東のたこ焼き、割と固めのものが多かったのですが
最近は完全に関西風のたこ焼きに席巻され、
柔らかいものになってきています。
やはり、食は関西のように気取らず食べるのが美味しいですよね。


  都筑の風@横浜
都筑の風@横浜 |  2010.12.10(金) 09:57 |  URL |  【コメント編集】

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